
前回、「昔の食には自然との調和があった」というお話をしました。
すると、きっとこんな疑問が浮かんだ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「でも、昔の人って平均寿命が短かったですよね?」
これは本当に鋭く、そして大切な視点です。
実は、昔の平均寿命が短かった最大の理由は“食事”ではありません。
当時の主な死因は、以下の通りです。
- 感染症(結核やコレラなど)
- 出産時のトラブル
- ケガや衛生環境の悪さ
- 絶対的な栄養不足
現代には抗生物質や高度な救急医療があり、これらによって多くの命が救われるようになりました。これは間違いなく素晴らしい進歩です。
ですから、「昔の暮らしや食生活がすべて完璧だった」と言うつもりはありません。
しかし、一方で現代はどうでしょうか?
- 糖尿病や肥満
- 抜けきらない慢性疲労
- アレルギーや自律神経の乱れ
こうした“じわじわと体を蝕む慢性的な不調”に悩む人が急増しています。
一言で言えば、 「昔は感染症で命を落とす時代」であり、 「現代は慢性炎症でじわじわ弱っていく時代」と言えるかもしれません。
だからこそ、私たちが目指すべきは「単に昔の暮らしに戻ること」ではないのです。
現代の優れた医療や便利な環境に感謝しつつ、“昔の人が持っていた食の知恵を、今の暮らしに賢く活かすこと”。これこそが、現代を健やかに生き抜く鍵になります。
では、一体「現代の食」は私たちの体の中で何を巻き起こしているのでしょうか?
次回は、現代の食卓が引き起こしている体内の驚くべき変化についてお話ししますね。
どうぞお楽しみに!